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【デザイン参考】時短に便利な人工知能(AI)WEBサービス4選

こんにちは、デザイナーのMです。

ふと気が付けば「人工知能(AI)を活用したシステム」は、日常生活においてごく普通のツールとして定着しつつあります。
製造業における検査システムや接客業におけるサービス品質向上系のシステム、非接触の体温検知システム、音声認識による機器操作システム、顧客とのコミュニケーションツールとして活用されるチャットボット(自動会話プログラム)などなど…

AIに関しては、つい最近まで「台頭によって人間の雇用が奪われるのではないか」といった考え方や「人工知能によって“無くなる仕事”と“残る仕事”とは何か?」といった議論に代表されるような、人間を脅かしうる存在として拒絶する向きがよく取り上げられていた気がします。
すっかり定着の段階に入っていると思うと、時の流れは非常に早いですね。

世界ではテクノロジーの進化が爆発的に進み、AI(人工知能)やVR(仮想現実)、AR(拡張現実)は着実に私たちの世界を変えると共に、支える役割にもなりつつあります。
もちろん、人工知能の開発や使用については、責任を持って向き合うことを忘れず、自分でしっかりとした考えを持っておくことが重要ですが、AIを必要以上に排斥・危惧したり、対立することはすでに一昔前の考え方になっていると言っても過言ではないでしょう。

 

前置きが長くなりましたが、今回の記事では、デザイン業務においてこれはすごいなと個人的に感じた人工知能(AI)WEBサービスを4つご紹介していきます。
知っているか知らないかで随分違う!作業効率が上がる!!…かもしれません。

早速見ていきましょう。

 

※記事は2022年6月現在の内容になります。

 

解像度の低い画像をボタン一つで倍に!「Image Upscaler」

最先端のAIを使用して、画像を拡大および鮮明化する

Image Upscaler

持っている写真が粗くて小さくて使えない…デザイン業務あるあるですね。そんなときは「Image Upscaler」!

最先端のAIを使用して、最大2048×2048までの写真を数秒でアップスケールしてくれます。
このWEBサービスのスゴイところは、画質を損なうことなく低解像度の写真を拡大する…だけではなく(!)、写真のノイズを除去して、くっきりとした鮮明な線に変えてくれるところにあります。

使い方はとても簡単。点線で囲まれた[Click or drag & drop an SD image with a size up to 2048×2048]エリアに拡大したい写真を放り込んで、数秒待つだけです。

画質を2倍にするのは無料、4倍は有料プランで対応可能です。本当に綺麗に拡大されるので、一度試してみてください!

 

ブラシでなぞるだけ!写真に写る不要なものをパッと消せる「Magic Eraser」

人や物、文字など、あらゆる不要なものをなぞるだけで写真から消すAIテクノロジー

Magic Eraser

せっかくいい写真なのに、背景に不要なものや人、文字が写り込んでしまっている…これもまた非常に多いあるあるです。
Photoshopなどで消すのも良いですが、「Magic Eraser」なら画像内の消したい部分をブラシでなぞるだけであら不思議!AIが魔法のように自動消去してくれます。削除するだけでなく、消し去った部分の背景を違和感なく正確に再描画してくれるのがスゴイところです。

使い方はとても簡単。点線で囲まれた[Drag image here or click to upload]エリアに消したいものが写っている写真を放り込んだら、不要な部分をブラシツールで直観的になぞるだけです。画像編集ソフトのようにUndoボタンがあるので、やり直しが容易なのもポイント。

ユーザー登録不要、完全無料で使うことができます。無料プランだと600pxまでの制限があるので、フル解像度でダウンロードしたい場合は有料プランにする必要があります。

 

背景から人物を自動で切り抜いてくれる「Remove.bg」

写真をアップロードして5秒待つだけで、背景から人物を自動で切り抜いてくれる

Remove.bg

写真から必要な部分だけを切り取る作業は、なんだかんだと手間がかかりますよね。
そんな時は「Remove.bg 」がオススメです。なんと画像をアップロードするだけで、ワンクリックたった5秒で手軽に写真の背景を消すことができます。
PNG/JPG問わず、背景の透過処理を行うことが可能です。
髪の毛のような難しい部分まで、境界線をなめらかに難なく処理する、AIの素晴らしい精度は圧巻です。

使い方はとても簡単。点線で囲まれた[画像アップロード]ボタンのエリアに拡大したい写真をドロップし、数秒待つだけです。

無料プランだと画像サイズに制限がかかってしまうので、高画質で使いたい場合は有料プランにする必要があります。

 

AIがカラーパレットをランダム生成してくれる「Colormind」

ワンクリックで5色の配色パターンをランダムに生成

Colormind

配色で悩んでついつい手が止まってしまうことはありませんか?そんな時はまずこれで手軽に自動生成してみましょう!
「Colormind」は、カラースタイルをAIが自ら学習していく、ディープラーニング(深層学習)を使用した配色ジェネレーターです。

使い方はとても簡単です。「Generate」ボタンを押すだけで、AIが5つの配色パターンを生成してくれます。
ここで生成されるカラーパレットはAIが調和を意識して選んでくれた色なので、そのまま使うこともできますが、ここから細かく調整していくことも可能です。いくつか気に入った色が出来たが、あまり好みではない色がある場合は、カラーパレットのそれぞれの下にある鍵のアイコンを押してお気に入りの色をロックしてください。その状態で「Generate」ボタンを再び押すことで、ロックした色以外のカラーパレットをAIが再生成してくれます。

無料で、ワンクリックで手軽に統一感のあるカラーパレットを作れるのは非常に便利ですね。

 

いかがでしたでしょうか。

本記事ではデザイン業務にあたって便利な「Artificial(=人工的な) Intelligence(=知能)」を活用したWEBサービスについて紹介しました。

今のところ、AIと人間の得意分野は明確に違うと言えます。
分類に基づいて適切で迅速な分析をするといった、膨大なデータの学習・処理が得意である一方、無から有を生み出す創造力や、曖昧な“空気”を読むことといった、データ不足状態での判断や実行などは苦手とするAI。
人間が個々の良さを生かせる適切な場所に配置することで力を発揮するように、AIもまた適切な場面で使用することで大きな力となってくれるはずです。

仮想敵のように扱うのではなく、私たち人間の集合知や社会、ユニバース(宇宙)を拡張してくれる存在であると考え、共同クリエイターとして活用していくことで、より良い未来を切り開いていけたらいいですね。

デザイン作業にAIを活用したいと考えている方に、当記事が参考になれば幸いです。